俺たちの二幕
2018年3月26日。
Travis Japan横浜アリーナ単独公演をみて感じた、忘れたくないあれこれをまとまらないまま雑記。
まず何より一番に感じたのは、5人と2人の過去が今に集約されていくような、そんなステージだったなぁということ。
もうそれは本当に超偏った見方だと思うし何様だって感じだけど、私の中ではようやく7人が腑に落ちたかな、という。
11月の湾岸での公演は本人たちいわく、松松の公開オーディションだったと。
7人のTravis Japanとしての単独の現場は横アリが初めてだったと教えてくれた。
正直11月に加入が決まってから、7人としてトラジャがステージに立つ姿を生で見る事が出来なくて、ずっとふわふわと事実だけが頭の中にあるだけで、私の中の実感はぜんぜん伴っていなくて。
ジャニーズJr.が一同に会す帝国劇場の舞台、
5人が躍る夢ハリに、誇らしい気持ちが半分、拭えない違和感が半分。
その違和感は多分、輪郭のはっきりしない当事者意識のせいだと思う。
今自分の目に映る5人の事を、まだはっきりとメンバーだと呼べる自信がなかったこと、そこに7人の姿を重ねられるほど、新生Travis Japanを知らないこと、
不思議と目からは涙が溢れてきてしまって、自分でもよく分からなかった。
多分よく分からなかったから涙が出たんだと思う。
頭では分かってるのに、どこかまだ肌で感じられていなくて、
だからもどかしくて妙にそわそわと変な焦りみたいなのもあったような気がする。
我ながらあの時の感情は本当によく分からなくて、うまく言えないけど得体の知れないふわふわした、不安じゃないけど精神状態的にはそんな感じ(どんな)みたいなのがあって。
帝劇の期間中、ここに2人が立つことが出来ていたら…と、正直思わざるを得なかった。
じゃないと落ち着かない。
それは自分の気持ちに早くちゃんと実感を持たせたかったからだと思う。
あまりにも7人を見れなくて、早くしないと!もしかしたらあの時だけとかそういうの!あるかもしれないから怖いから!(っておたくはすぐヒステリックおばさん登場させてしまうのほんと痛いからやめたいなと常に思っている)的な感情が少なからずあったんだと。
偶然ではない巡り合わせがあって、元太くんはあの日横浜アリーナのステージに立っていた。
トラジャ単独公演に駆けつけてくれた人達。
それは2人にとってSHOCKファミリーであって、同時に5人にとっても大切な舞台を共にした人達で。
5人がTravis Japanとしてこれからどうしていくか考えたとき、浮かんだのが2人だったこと。
それは5人と2人の沢山の大切な人達との出逢いがあって、想いがあって、そして誰かに決められたんじゃなく、これまでのお互いが歩んできた軌跡が必然的に引き寄せたもの。それは綺麗事じゃなくて、数えきれないステージやそこで培った経験や、紛れも無い実力という目に見える形となっているはずだし、それはちゃんとそれぞれが自分の力で掴み取ったチャンスから得たものであって。
そうして自分たちの想いや力をもってして、自分たちの過去と今とこれからを作っていける、他とは少し違うけど、7人のはじまり方は、私はすごくすごく素敵だなと思う。
しきりに宮近くんやのえるくんが口に出してくれた「7人で!Travis Japanです!」
少しだけしつこいくらい、でもそれはとってもあったかくて優しくて、私には「やっと」っていうニュアンスにも聞こえた。
きっと、2人が冬の帝劇に出る選択も出来たはず。
それでも2人がSHOCKに専念するという選択をしたのは、SHOCKがきっとなににも代え難い大切な場所だから。
そして、 SHOCKの本番と並行して単独のリハを続けてくれたのは2人にとってトラジャもまた同じだったから、きっと。
帝劇の千秋楽、宮近くんは「Travis Japanが引き継ぎます」と言ってくれた。
今は、少し離れたSHOCKというステージの2人をちゃんと待っていてくれるメンバーがいる。
そして、そんなTravis Japanの2人を「無事に帰ってきてください」と待っていてくれる人がいる。
この子達には帰れる場所がたくさんある。
帰れる場所がない、無所という言葉に知らず知らずのうちに卑屈になっていたこの数年間、気が付いたらこんなにもあたたかくて大切な場所ができていて。
勝手にマイナスな感情を持ってしまった事をバカだったなと、多分今だから笑えること。
大人に決めらるんじゃなく、元太くんはいつも自分の力で同じ舞台に立つ人達に実力や人間性を認められて新しい扉を開け続けてきてくれた。
もちろん努力は報われるなんて綺麗事ばかりな世界では無いけれど、私の一番好きな子にとっては努力は必ず報われる世界であって欲しい。
2人じゃ限界があると、やっぱり欲しくてたまらなかった今この世界で戦っていけるための権利、走り続けてきてくれた元太くんの足元にそうしてぽんと置かれたチャンスがステージの上に形となったことが純粋にすごく嬉しかった。
ちゃんとそのステージを、心から"ここ"でよかったと思えたことに、あの日は涙が止まらなかった。
26日の公演で、私の中でようやく7人がTravis Japanという額縁にすっと収まって。
もちろんまだまだ何も知らないことだらけ、まだようやく始まったな始まれたなというところにきただけ(あくまでも私の中で)。
7人をひとつの枠の中に感じられて、
それにちゃんと頭でも感覚としても納得が出来たみたいで、ようやく、自分の実感としてまさに、幕が開けた、そんな風に感じられた。
11月からずっと幕間にいた私を、
元太くんが、7人が、「俺たちの二幕」に連れて行ってくれた。
ミュージカルは一幕がないと二幕は始まらない。
5人と2人が、輝かしく懸命に築き上げてきたステージを、
もっともっと大きくて力強い、「憧れのドリームステージ」にしてみせて欲しい。
こんなクサいことを恥ずかしげもなく言えてしまうほど、馬鹿みたいに今がありがたくて楽しくて幸せだなぁと思えてるらしい。
贅沢に欲張りに、
Travis Japanのドリームステージの"観劇者"として割れんばかりの拍手を送らせ続けてください。